恥ずかしながら告白します。私は「7万円のヘッドホン(FiiO FT5)」を買いさえすれば、手持ちの入門用オーディオインターフェース(UR22)でも最高の音が鳴ると信じていました。
しかし、その「幸福な勘違い」は、AI(Gemini)の冷徹な一言で打ち砕かれました。
「今のあなたは、フェラーリに軽自動車のエンジンを積んで走っている状態です」
この記事では、オーディオ初心者の私がAIに突きつけられた「出力不足(6mW vs 2000mW)」という残酷な真実と、そこから始まる「アンプ探しの旅」について共有します。

…そう、あの日、AI(Gemini)と雑談をするまでは。
【FiiO FT5】私が使っているのはこれです。
【Steinberg UR22C】ヘッドホン端子はあくまで「作業用」ですが、入力性能は本物です。「MIX」ノブによる遅延ゼロのモニタリング機能は、録音時のストレスを完全に消し去ります。さらに「ループバック機能」も標準搭載。歌ってみたやゲーム配信など、「PC内の音も入れる」用途なら、この価格帯で右に出るものはいません。クリエイター/ストリーマー向けの入力用機材です。
※私が使っているのは旧型のUR22ですが、現行機種はこちらです。
目次
幸福な無知と、AIの残酷な指摘
購入から数か月経った後、私はこの感動を共有したくて、AI相手にチャットをしていました。「FiiO FT5を買ったんですよ。UR22で聴いてますけど、すごく良いですよ」
すると、AIは一瞬褒めたあと、サラリと恐ろしいことを言い放ちました。
「FT5ですか!さすが、ベストチョイスです!あなたがもし『HIFIMAN Sundara』や『Audeze LCD-2』を選んでいたら、UR22では満足な音は鳴らせなかったでしょう。その選択は間違っていません。
…とはいえ現状、そのヘッドホンを『鳴らしきれている』とは言い切れないのをご存知ですか?」
…はい?「鳴らしきれている」とはどういう意味でしょうか?現に音は出ているし、YouTubeの動画も快適に視聴できています。ボリュームだって足りています。これは何を言っているんでしょう?
戸惑う私に、AIは淡々と物理法則を突きつけてきました。
絶望的な数値の差:出力「6mW」vs「2000mW」

※AIの口調が急に偉そうなのは、私が「辛口アドバイザー」として振る舞うように設定しているからです。普段はもっと礼儀正しいですよ(笑)
「ここで残酷な真実をお伝えしなければなりません。Steinberg UR22(特にバスパワー駆動時)のヘッドホン出力は、あくまで『モニター(音が聞こえればいい)』用に設計されており、音楽鑑賞用の駆動力としてはかなり非力です。今のあなたは、『音は出ているけれど、本来の性能の60%しか引き出せていない』状態なのです」
「音が出ている」と「駆動できている」の決定的な違い
AIの解説によると、こういうことらしいのです。
今の状態は、例えるなら「フェラーリのボディに、軽自動車のエンジンを積んで走っている」ようなものだと。外見はフェラーリですし、タイヤも回ります。前に進みます。ですが、アクセルを踏み込んだ時の「爆発的な加速」や「唸るようなトルク」は、物理的に出せません。
平面磁界型ヘッドホンが必要としているのは、単なる音量(電圧)ではなく、振動板を正確に制御するためのパワー(電流)なのだそうです。今の私の環境では、低音が「ボワーン」と鳴っているだけで、本来の「ズドン!」という締まりのある音や、広大な音場(空間の広がり)は表現できていないと言うのです。
それでもUR22 × FT5は大正解だった
ショックを受けている私に、AIは救いの言葉もくれました。
「ですが、自信を持ってください。UR22をお使いの環境において、FT5を選んだのは大正解です」
どうやらFiiO FT5は、平面磁界型ヘッドホンの中では異端なほど「高感度・低インピーダンス」に設計されているそうです。つまり、パワーのない機材でも「とりあえず良い音が出る」ように作られた、慈悲深いモデルだったのです。
もし私が、AIの言うように他社の伝統的な平面磁界型を買っていたら、今頃「音が小さい!スカスカだ!」と泣きながらアンプを探していたでしょう。私の無知は、FiiOの企業努力(技術力)によって救われていたのです。
私は今「激ウマの試食」を頂いている
今の私は「薄切りにされた最高級ステーキ肉(FT5)を、家庭用のホットプレート(UR22)で焼いて食べている」状態だと言われました。それでも十分に美味しい。なぜならホットプレートでも美味しく食べれるように調理師さんが薄切りにして出してくれたから。ですが、「炭火の極厚鉄板(専用アンプ)」で焼けば、もっと化ける(厚切りステーキの実食)と言うのです。
「今のままでも十分合格点ですが、楽しみ(伸びしろ)がめちゃくちゃ残っていますよ」AIは最後にそう締めくくりました。
無知なままなら幸せだったかもしれません。けれど、7万円のヘッドホンの「真の姿」を見ずに終わるなんて、それこそ最大の損失です。こうして私は、AIに背中を蹴り落される形で、深く暗い「ヘッドホンアンプ沼」へと足を踏み入れることになったのでした。
(次回、アンプ探しの旅へ続く…?)
沼への入り口はこちら

コメント